任意整理での分割支払。何回払いまでOK?

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任意整理での分割支払。何回払いまでOK?

任意整理は将来利息等をカットし、月々無理のない支払金額で返済していけるように交渉する債務整理手続きです。

 

  • 裁判所を通さない手続なので、必要書類の準備などがほぼ不要
  • 家族にばれにくい
  • 任意整理の対象とする借金を選べる

 

など、いろいろな理由で任意整理を希望する人も多いですよね。

 

任意整理は基本的に将来利息がつかない形での和解をしますので、支払回数が長くなったとしても、支払総額が増えるわけではありません。そのため、返す側としては「毎月の支払額を安く、支払期間は長くして、毎月の負担を減らしたい」と思うのは当然です。
しかし、貸金業者としては「可能な限り早く全額を回収したい」と思うもの。任意整理は相手の同意が必要ですから、どのあたりを着地点とするかが難しいところです。

 

ここでは「任意整理をするときの支払回数の目安」などについて見ていきましょう。

 

任意整理の支払回数、何回払いまでOK?

1.36回(3年)払いが一つの目安

 

多くの貸金業者において、任意整理で分割支払いをする場合の一つの目安は「36回払い」。3年間で完済することができるかどうかが最初のポイントになります。

 

まずはざっくりと借金の元金の合計金額を36で割ってみて、毎月無理なく返済できそうな金額かどうか、計算してみましょう。

 

(例)

 

総額50万円 ÷ 36回 = 約13,900円/月 

 

総額100万円 ÷ 36回 = 約27,800円/月

 

総額200万円 ÷ 36回 = 約55,600円/月

 

いかがでしょうか。自分の収入と照らし合わせて、支払えそうですか?

 

2.48回/60回でもOKな場合もある

36回が一つの目安ではありますが、36回以上の支払回数では絶対に和解ができないのかというと、そういうわけではありません。借金の総額や貸金業者の方針、今までの取引の実績などを総合して、48回(4年)や60回(5年)で和解をしてくれるところもあります。

 

たとえば、その業者に遅れることなく長年支払を続けていた…という実績があると、その貸金業者は「この人は信用できる」と判断し、長めの支払期間を設定できる可能性があります。
逆に言えば、「まとまった額を借りたのに、遅れ遅れで結局数回しか支払をしていない」というような場合、信用がないと判断され、短期間での返済を求められる可能性がある、ということです。

 

とはいえ、分割回数や支払金額は、返済状況や貸金業者の方針などによって変わってきます。「何回までなら大丈夫」「何回以上は無理」と一概に言い切ることはできません。

 

まずは36回を目安にして検討し、どうしても難しければ個別に専門家に相談してみましょう。

 

支払回数が多い場合のデメリット

「できるだけ毎月の支払を少なく、長くしたい」と思いがちですが、支払回数が多くなると、下記のようなデメリットも出てきます。それらも踏まえて、慎重に返済計画を立てることが大切です。

 

1.振込手数料がかかる

振込手数料は数百円ですが、毎回必ず支払う必要があります。支払回数が多ければ多いほど、手数料を銀行に支払わなければなりません。

 

たとえば振込手数料が1件432円必要だと仮定すると、60回払いの場合

 

432円 × 60回 = 25,920円。

 

もし3社に支払う必要があるのなら、

 

432円 × 3社 × 60回 = 77,760円

 

にもなるのです。つもり積もれば…ですね。
(※振込金額や銀行、支店によって金額は異なります)

 

2.個人信用情報(ブラックリスト)への掲載期間が延びる

任意整理を行うと、その旨が個人信用情報へ記載されます。
任意整理の場合は一般的に「完済後5〜7年」の間掲載されると言われていますので、完済が遅れるとその分個人信用情報への掲載期間も延びてしまいます。
「任意整理のあと、何年かしたら住宅ローンを組んで家を買いたい」などと思っている場合は注意が必要ですね。

 

無理をしてはだめ

何が何でも任意整理をしたい!との思いから、貸金業者の希望に合うようなやや多めの金額&回数を設定しようとする人もいますが、正直なところおすすめできません。
そもそも「無理のない範囲で支払えるように交渉し、その後の生活の向上をはかる」ことが任意整理の目的です。せっかく任意整理手続をしても、無理をしなければ支払えない金額をなんとか支払うという生活が続くのはまったく本末転倒です。

 

任意整理は専門家に相談するのが吉

任意整理は裁判所へ書類を出したりすることはありません。そのため「自分でできる」と思う人もいますが、やはり専門家に依頼するのがいいでしょう。

 

任意整理のポイントは

 

  • 月々の支払可能額をきちんと見極めること
  • 短期間で支払うことを求めてくる貸金業者を説得すること
  • 複数の業者と交渉する場合、無理のない金額内で支払を続けられるよう、それぞれの業者ごとに金額や回数の調整をすること

 

などですが、これらは経験豊富な専門家に頼むことですべて解決できます。

 

専門家は「48回、60回などの支払でも和解をしてくれる傾向にある業者はどこか」というような、一般的には知られていない情報もきちんと把握していますから、計画→交渉→和解をスムーズに進めることができるのです。

 

任意整理以外の選択肢も検討しよう

ただし、専門家と言っても、無い袖を振ることはできません。

 

  • 返済可能額に対して借金総額が大きすぎる
  • 「分割の和解は受けない」という強硬な姿勢の業者がいる

 

などの場合、任意整理で借金を減額するのは難しいかもしれません。これらに当てはまってしまい、任意整理が進められない、という状況になってしまったら、自己破産や個人再生など、別の債務整理の手段を検討する必要があります。そのことは頭に入れておきましょう。

 

希望をきちんと伝え、納得の行く債務整理をしよう

任意整理は自己破産などと比べて手間が少ないものの、「相手次第」という側面が大きい手続です。貸金業者が和解に応じてくれなければ、その時点で任意整理は頓挫してしまうのです。

 

任意整理がうまくいくかどうかは、あなた一人では判断できないことがほとんど。

 

相談だけなら無料ですから、「希望どおりの任意整理ができる可能性」についてだけでも聞いてみませんか。

 

相談のときは
・現状
・希望
をそれぞれきちんと伝えてくださいね。