夜逃げするときのメリットとデメリット

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借金の返済ができなければ夜逃げ!?でもその前に……

借金をする理由は人それぞれですよね。

 

  • 仕事がうまくいかなくなった…
  • 病気や怪我で収入が減ってしまった…
  • ギャンブルにのめりこんでしまった…

 

様々な理由から、多くの方が借金をしてお金を借ります。

 

そして、借りた時にはきちんと返済していくつもりでも、何らかの理由で返済できなくなることもあるでしょう。
早い段階で解決できればいいのですが、中にはどん底まで落ち込んでしまう場合もあります。
どうしようもなくなった時に、思いつく方法のひとつが「夜逃げ」です。
今の生活を捨てる覚悟で夜逃げを考える方もいるかもしれません。

 

しかし、ちょっと待ってください。
夜逃げが成功するのは、あくまで映画やドラマでの話です。
多くのケースではお金を貸した金融業者側も、その手のプロです。
みすみす逃がしてくれるわけがありません。
あらゆる手段を使って行方を捜そうとします。

 

また、夜逃げで転落した人生が好転するとも限りません。
新しい職業に就くのが難しくなるなどのデメリットもたくさんあるのです。

 

借金の返済に困ったからといって、夜逃げを選択する必要はありません。
他の有効的な手段がいくつも用意されていることに気付いていますか?

 

知らなかったら、「そうだったのか」とお役に立つ情報がここにはあります。

 

まずは、夜逃げの実状と、夜逃げに頼らない借金対策を考えてみましょう。

 

現在、日本では、年間10万人以上もの人が行方不明になっています。
なぜ、これだけ多くの方が行方不明になるのでしょうか。

 

 

https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/H25yukuehumeisha.pdf
(H25年度警察庁の資料より)

 

それにはいろいろな理由が考えられます。

 

夫のDVに対処するため。
ストーカーから逃れるため。
最近では認知症のお年寄りの行方不明が大きな社会問題ともなっています。

 

しかし、行方不明の一番の理由は借金返済に悩んだ挙句の「夜逃げ」だといわれています。

 

「夜逃げ」とは、文字通り夜中にこっそりと逃げるように引越しを行うことをいいます。
家財道具など一式を持って決行するケースや、生活に必要最低限の荷物だけを持って決行するケースなどがあります。
一般的な「引越し」と異なって、引っ越すことを周囲に公表することはありません。
そのため「夜逃げ」を行った次の日の朝に初めて周囲が気づくことになります。

 

実際にあった話ですが、社長などが夜逃げした会社では、従業員は翌日出勤してきて初めて気づくことも多くあります。
この時になって会社の経営実態が明らかにされ、従業員は給料を受け取ることができなくなるなどの不利益をこうむってしまうのです。

 

夜逃げの歴史は江戸時代までさかのぼります。
厳しい年貢の取立てにより生活苦に陥った人々の夜逃げが続出したのが始まりとされています。

 

行方不明者の全てが夜逃げを行っているとは限りません。
しかし借金返済苦の挙句の夜逃げが珍しいことでもなく、厳しい現実だと改めて感じざるを得ません。

 

では、安易に夜逃げを考えて成功するのでしょうか?
答えは「NO」です。

 

夜逃げを実行するには、なかなか一人ではできません。
家族が一緒であれば、余計に大変なことはお分かりいただけるでしょう。

 

そこで登場したのが「夜逃げ屋」と呼ばれる業者です。
「夜逃げ屋」とは、夜逃げの手伝いを組織的に斡旋する業者のことで、探偵業の方などが斡旋先となります。
行政書士などの有資格者が法律の範囲内で請け負う場合もあります。

 

実は、日本には、かつて正規運送店として夜逃げを扱った業者が存在していました。
1991年、作家の羽鳥翔氏により設立された「ライフボード」がそれにあたります。
映画「夜逃げ屋本舗」のモデルともなりました。
しかし、2002年、7000万円の負債を抱えて事業を閉鎖しています。

 

夜逃げ自体は、決して違法ではありません。
国(陸運局)から営業許可(営業ナンバー=緑ナンバー)をもらった正規の運送業者が行う範囲であれば、夜逃げといっても通常の引越しと変わることはありません。
営業許可のない運送業者が行うことで、違法性が発生します。
また犯罪に関係しての夜逃げも、違法性が問われることになります。

 

通常夜中に引越しを行うのが、夜逃げです。
ただし、お金を貸した金融業者もそうやすやすとは逃がしてくれません。
そこで夜逃げ屋はあらゆる方法で、夜逃げを成功させようとします。
実際に、金融会社側にばれないように行われている、夜逃げのひとつの方法を紹介しましょう。

 

債務者Aさん【マンション住まいのケース】

当然大きな家財を持ち出ししたのでは、周囲にすぐ気づかれてしまいます。
そこで夜逃げ屋は、隣の空き部屋に注目しました。

 

このベランダを通じて夜中に家財道具を、隣の空き家に運び込んでしまうのです。
背を低くしておけば、外からばれることもありません。

 

翌日に、空き家から一般の引越しを装って家財などを持ち出しする方法です。

 

一般の引越しであれば、金融業者も手を出すことができません。
しかもAさんはまだ自分の部屋にいるのですから、追求するわけにもいきません。
その後身軽になったAさんを逃がして、任務完了です。

 

しかし、繰り返し言いますが「夜逃げ」はそうそううまくいきません
また、その後の生活苦も予想されます。

 

ここまでは借金の返済に追われる人が多い実態、夜逃げをする(行方不明となる)実態をお伝えしました。

 

次では、夜逃げをデメリットと考える理由についてお話しましょう。