夜逃げはデメリット・・・なぜなら

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夜逃げはデメリット・・・なぜなら

夜逃げはデメリット・・・なぜなら

 

借金の返済に困った時に考えつくのが「夜逃げ」です。

 

どうしても借金が返済できない人の中には、「夜逃げ」で身軽になりたいと思われる方もいるでしょう。
しかし、果たして夜逃げという手段は有効なのでしょうか。

 

答えは、「NO」です。
夜逃げには法的な味方もなく、その後の生活も未来も苦しくなるだけなのです。

 

 

警察の捜査は関係ない!!

 

借金から逃れるには、警察とは関係ありません。
借金問題は「民事事件」であり、警察が取り扱う「刑事事件」ではありません。
警察には「民事不介入」という原則があります。
そのため夜逃げを行ったとしても、刑事事件性が関係していない以上は、警察の捜査が及ぶことはありません。

 

住民票登録ができない!!

 

夜逃げでは、自分の新しい住所がばれるわけにはいきません。
金融業者はもちろん、友人や親戚にも知らせることはできないでしょう。
住民票を移転すると、即座に金融業者に新住所が判明してしまうからです。
それを考えると、新住所での住民票登録ができなくなってしまいます。

 

それに伴い、国民健康保険の登録、国民年金、選挙権、児童手当などの様々な方面に支障をきたすことになります。
住所不定では、新しい仕事に就くことも難しくなるでしょう。
パートやアルバイトならまだしも、正社員での仕事は困難といえます。

 

出生届ができない!!

 

住民票が移転できないということは、戸籍関係の届けができないということです。
もし夜逃げの途中で出産したとしても、出生届が提出できないことになります。

 

生まれてくる子供は、戸籍に載らない未就籍児、未就籍者となってしまいます。
子供の将来に関わる重要事項を、親(夜逃げした当人)の都合で左右することができますか?

 

大事なことは、夜逃げを敢行したからといって、借金から逃れることはできない、ということです。

 

借金そのものが無くなるわけでもなく、常に返済しなければいけない義務が生じています

 

借金には時効がある

 

借金には「消滅時効」があります。
金融機関からの借金の時効は「5年」です。
5年間返済から逃れることができれば、借金は時効により消滅し、あなたの返済義務も消滅することになります。

 

ただし、お金を貸した金融業者も、その道のプロです。
「5年」の時効が成立する前に、民事裁判などを起こして「時効の中断」を図るでしょう。
「時効の中断」によりさらに5年間時効までの期間がスタートすることになります
先が見えない長い間、夜逃げに対するプレッシャーに耐えることができますか?

 

時効が成立するには「時効の援用」を行う必要があります。
「時効の援用」とは、債権者に対して「時効が成立しましたよ」と宣言することです。
このことを知っている方は意外と少ないのではないでしょうか。

 

ですから、夜逃げをして行方をくらませてしまうと、宣言が受けられないのです。
時効の成立を受けられないまま、一生逃亡を繰り返す……無理のある話ではないでしょうか。

 

また、金融業者は、あらゆる手段を使って行方を調査するでしょう。
探偵などの専門家を利用することもあります。
意外なほどに夜逃げの軌跡は残るものです。
行方が知れたら、借金返済に対する督促が再開されることになります。

 

「いつ見つかるかもしれない」
この不安を常に抱えながら、通常の生活を送ることができるでしょうか。
かなりの精神的な負担を抱えることは、容易に想像できます。

 

夜逃げにより借金から逃れることができる可能性は低いといえるでしょう。

 

知っておきたい金融業者の手口

 

定期的に債務者が住んでいた市役所を訪問する。

そこで債権の存在と住所の調査を行いたい旨の依頼を行います。
契約書などに基づき、住民票の写し発行、住民基本台帳の閲覧や写し発行が可能になります。
債務者が住民票を移転していた場合には、転居先の住所が判明することになります。
その後、転居先の市役所で住民票を取り寄せることで、その事実を確認します。

 

債務者の家族と接触し、戸籍を入手する。

 

「このままでは裁判に訴えるしかない」などの説明を行うことで、各種証明書提出の委任状を徴求することもあります。
悪徳業者の中には「立派な犯罪で、警察も介入しますよ」などと脅したりもします。
(実際には警察には「民事不介入」の原則があるので、債務者を逮捕するなどはできません)

 

近所の人や友人、親戚、会社関係者などに聞き込みを行う。

 

以前の住所を訪問する以外に、ギャンブルによる借金であれば、行きそうなパチンコ店や競馬場などを張り込むこともあります。

 

その他にも、様々な手段を講じてくることが予想できます。
悪徳業者では、本人や家族に成りすますことも平気で行われているようです。

 

いずれにしても、現在の社会体制では完全に行方をくらますことは不可能に近いといえるでしょう。

 

「夜逃げ」は、借金返済の有効な手段にはなりません。
仮に夜逃げをしたとしても、借金はなくなりません。
住民票も移動できず、定職にも就けず、新たな生活もうまくいきません。

 

まずは、信頼できる弁護士や消費者生活センターに相談を

 

では、どうしたら良いのか?

 

まずは、借金返済に詳しい弁護士や、消費者生活センターに相談しましょう

 

相談先として、もっともポピュラーな先は「弁護士」です。
その道の専門家である弁護士であれば、知識や経験も豊富で適切なアドバイスを受けることができます。
多くの弁護士事務所では、休日にも無料相談を実施していますので、気軽に相談することができるでしょう。
電話やメールでの受付を行っている弁護士事務所もあります。

 

消費生活センターや法テラスといった公共機関を活用するのもひとつの手段です。
こちらでも休日無料相談などを実施しています。
出入りの弁護士などの紹介の他、生活再建のために就職先を斡旋してもらうことも可能です。
借金返済に対する総合的なアドバイスを受けることができるでしょう。

 

可能であれば、借入先(自分が借金した先)への相談も検討しましょう
返済できなくなった事情をきちんと説明することで相手側の理解を得ることもできるでしょう。
条件次第では、返済方法の見直しのなどにも応じてくれます。
お互いの信頼関係を崩すことなく、今後の対策を考えましょう。

 

お金に関する相談を行うことに抵抗を覚える人も少なくないでしょう。
しかし、ひとりで悩んでいても、事態は進展しません。
早い時期に、然るべき先へ相談することで、借金返済への道筋が見えてくるはずです。

 

夜逃げには様々なデメリットが存在することをお伝えしてきました。

 

借金問題の解決手段は夜逃げだけではありません。
もっと身軽になる方法があるとすれば、それを試す方が良いと思いませんか?

 

まずは、借金を「法的に整理する方法」を考えてみてはどうでしょうか。
その道の専門家である弁護士や司法書士に相談してみましょう。
多くの事務所で休日無料相談などを実施しています。
まずは話だけでも聞いてもらいましょう。
電話やメール対応の事務所もあります。

 

相談の中では、借金の法的整理に対するアドバイスを受けることができます。
きちんと法律で定められた制度ですので、利用をためらう必要はありません。
経験豊富な弁護士や司法書士であれば、あなたの事情にあった最適な方法を検討してくれるでしょう。

 

法的整理にも、いくつかの種類があります。

 

  • 自己破産
  • 任意整理
  • 個人再生
  • 特定調停

 

……などの方法と知識も教えてもらいましょう。
その後、自分の状況にあった最適な方法を選択するようにしましょう。

 

法的整理を活用することで、金融業者からの取立てはなくなります
弁護士などに借金整理を委任すると、その旨の書類が金融業者に発送されます。
そうすると、金融業者は債務者に対して、取立て行為を行うことが法律でも禁止されているのです。

 

法的整理に対する費用も、分割返済に応じてくれることもあります。
夜逃げ屋に対する高額な報酬を支払うくらいなら、一度法的整理を検討してみることを強くおすすめします。

 

とはいえ、多額の借金を抱えてしまうと、なかなか冷静な判断は難しいでしょう。
正しいことと間違っていることの区別がつかなくなります。
少しでも早く借金から逃れようとして、夜逃げを考えてしまう人がいるのも仕方がないことかもしれません。
精神的にも追い込まれ、どうしようもなくなって夜逃げを考えてしまうのでしょう。

 

しかし、夜逃げをしたからといって、その後の人生が救われるとは限りません。

 

よくブログなどに「夜逃げで救われた!!」といった内容が掲示されていますが、ごくごく一部の話だと思って良いでしょう。

 

金融業者側も、決して債務者を逃がすことはありません。
あらゆる手段を使って行方を探してくるのです。

 

定職に就こうとしても、住民票が移せないので難しい。
戸籍関係の手続きが取れないので、新たに生まれる子供の出生届けが提出できない。

 

夜逃げにより、子供の将来を左右する権限が果たしてあるのでしょうか。

 

「いつ見つかるかもしれない!!」
このような不安を抱えながら、幸せな生活を送ることができるでしょうか。

 

「夜逃げは終わりのない地獄への第一歩」と表現する人もいるほどです。

 

夜逃げだけが、借金解決の手段ではありません。
様々な解決方法がある中で、夜逃げを選択する必要はないのです。

 

一度だけ深呼吸をしてみましょう。

 

冷静に考えてみれば、何らかの方法を必ず見つけることができます。

 

自分の人生を決して諦めることなく、堂々と借金問題に取り組んでいきましょう。